CONCEPT 東京かんかんの歴史と想い

かんかんはプリミティブアートを扱う会社としてスタートしました。これまでに多くの美術館で展覧会を企画。そのコレクションは公的機関や個人の愛好家の方々に収蔵されています。プリミティブアートとは20世紀初頭のヨーロッパで名付けられたブラックアフリカの造形のことです。仮面や彫像や布や民具までその幅広い領域に貫かれているのは「アート(芸術作品)を作ろう」という意志で制作されたものではないということです。

左から : コンゴ民主共和国(ザイール) ソンゲ族 仮面、コンゴ共和国 コンゴ族 母子像、ギニア バガ族 大蛇頭上面、マリ ドゴン族 カナガ仮面

制作者は無名であり、いわゆる「芸術家」ではありません。この造形は文字を持たず、言い換えるなら文字を必要としない人々によって創られました。人々の独特な考え方や伝統は通過儀礼や祭祀の際に使われるさまざまな造形によって継承されて来ました。この成り立ちによってプリミティブアートはスピリチュアルアートとも呼ばれています。

かんかんのビジネスの前にはアフリカのかたちがありこのスピリチュアリティが人間のはじめの道具は手なのだと教えてくれました。この感性は現在に至るまで、私たちが扱っているアフリカ以外の国々のものにも共通する重要な要素になっています。かんかんは原点回帰の精神を土台にしつつ、21世紀の現在進行形の新しい物創りをしながら、常に人間とは何かを問いかけていく現場でありたいと考えています。

下左 : インドキャビネット
下中 : ネパール絞りショール
下右 : トーゴ DIDIER AHADSI作品

PHOTO GALLERY アフリカの色と匂い
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