「アフリカンデザイン アカンの分銅展
―砂金交易の美しき遺産―

会場 :ギャラリーかんかん本店
東京都世田谷区代田 1 − 47 − 1 TEL 03-5486-3122

会期 : 2007 年 11 月 1 日(木)〜 11 月 11 日(日)
営業時間: 11 : 00 〜 19 : 00 (土日祝〜 18 : 00 )

アフリカ、コートジボワールからガーナにかけて居住するアカン族の分銅とそれに関連する一連の道具は 15 世紀から始まる黒人アフリカとアラブ、ヨーロッパとの交易の歴史を語る貴重な遺産である。そしてそこに施されたデザインのおもしろさは、アフリカの人たちの持つ独特な天性の美の感覚をいかんなく発揮している。今回はその分銅と一連の道具を紹介する展覧会である。

昔、この地域からは砂金が産出され、砂金は通貨として流通していた。北アフリカやヨーロッパとの交易が始まる 1400 年代から砂金の重さを量るための分銅や道具が作られた。分銅は真鍮製で、四角形や円形の板金に幾何学的デザインを施したものや、人物や動物、昆虫、植物を表したもの、椅子や刀、壺などアカンの人々が使用していた工芸品を表したものなど多種多様である。後者の具象的な分銅にはアカンの人々のさまざまな格言がかくされており、贈り物として、また王族のステイタスシンボルとしての役割も持っていた。時代とともに鋳造の技術も進んでいき、これらの分銅は造形として見たときにも独特の美しさを放っている。しかし 1900 年以降、金の採掘はヨーロッパの管理下におかれ、通貨としての砂金は硬貨に変わった。現在ではオリジナルの分銅は現地でも入手が困難な状況になっている。

今回の展覧会ではこれらの独特な美しいデザインを持つ分銅を多数展示するとともに、砂金を入れるための箱や計量の際に用いる天秤やスプーンも合わせて展示。展示品は全て販売致します。

  アフリカンデザイン アカンの分銅展